霧雨で見えない [season]


ダイアモンドダストが消えぬまに/松任谷由実

ダイアモンドダストが消えぬまに/松任谷由実

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1999/02/24
  • メディア: CD







この曲は、1984年の麗美、ハイ・ファイ・セットへの提供曲で、その後にユーミンがセルフカバーをしている、というカタチになっているようでありますが、
個人的には、その3人の中でなら、一番ユーミンに似合う曲だと思っています。



シンガーソングライターとしての松任谷由実の偉大さなんて、
ここで語るものじゃないほど凄いのは誰でも知っておりますが、
「職業作曲家」としてのユーミンが、それと同じくらい凄いものだということも、
もちろん誰でも知っている事実ですよね。
ただ、どれだけのヒットメーカーでも、大体は「そのひとらしさ」という色が強くて、
それが好きか嫌いかはリスナーの選択であり、
その中で、いわゆる「売れる」ということは商才がある、という評価なのだと思うのですが、
ユーミンが他人に提供する曲の場合、
その「職業作曲家」というものが「ユーミン色」とは別にちゃんとあって、
明らかに自分の世界とは違うものを書くから、凄いのであります。
どれだけ引き出しがあるんだよ、と、毎回驚きます!(笑)



歩きだせば 追い越すヘッドライト
長い影 生まれては消えてゆく



私がユーミンの言葉で好きなのは、こういうさり気ない瞬間の描写が鳥肌モノにうまいところで、
巷にあふれる「恋愛ソング」で、心理的な描写が上手な人は他にもゴマンといるのですが、
たった2行で、主人公のその時の心情がぶわっと溢れてくる歌詞が書ける人はあまりいない。



でもやっぱり、ユーミンはメロディーですよね〜。
音符の配列の違いで、喜怒哀楽が変わってしまう、って本当に不思議です。



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コメント 6

mirai

探しはしないと誓ったんだよ
直ぐ戻ると信じたのに・・・
悲しいくらいに切なくて、苦しいくらいにモドカシイ・・・

そんな気持ちをちょっとの言葉で表現する天才だと思います。
ってか、この楽曲はユーミンのバラードの中でもかなりの上ランクに位置しますよね(^^)
男ながら、カラオケでは歌ったりします。

ってか、チハルさんはどちらのお住まいなのですか!?


by mirai (2010-06-27 18:01) 

チハル

miraiさん、おはようございます。

私もかなり大好きな曲ですね。
数日前から、この曲が頭から離れないのですよ!
私にとって、雨続きの6月が憂鬱だけに思えないのは、ユーミンの歌があるから、といっても過言じゃないのです。

名曲ですよ~。
だって、「霧雨で見えない」ってタイトルでもうやられちゃってるもの!(笑)
ウマイんだけどそれがワザとらしくなくて、自然に感情移入できちゃうのが、凄すぎるところ!

私は今は名古屋に住んでおります~。
群馬に持ち家がありまして、そこを人に貸そうと思っているのです♪
by チハル (2010-06-28 08:01) 

mirai

そこなんです
ユーミンのタイトルはどれも「!!!!!!!!!」なんですよね(^^)

ついてゆくわ とか
夜空でつながっている・・・ とか
タイトルだけでも切なくなってしまう・・・

by mirai (2010-07-01 23:32) 

チハル

miraiさん、こんばんわ。

ですよね~!!
「悲しいほどお天気」なんていうタイトルの曲はユーミンにしか書けないと思います。

最近、うちの軒先にツバメが何度もやってきていて、つい、「ついてゆくわ」を歌ってしまいますー。
これも、どちらのバージョンもうまいですよね!
最初から2パターン作る予定だったのでしょうか?
ドラマは観ておりましたが。。。
by チハル (2010-07-02 22:09) 

mirai

当初はアルバムに入れる予定はなかったと言っていました。
アルバムに入れるとしたら、もっと大きな愛をテーマにしなければ・・・ということになり詩を変更したらしいです・・・

まぁ、それでも個人的に一番好きなひねりは、時をかける少女~時のカンツォーネのいじりが一番好きです。
あの時、ユーミンは不滅だと思いました!!

by mirai (2010-07-03 22:43) 

チハル

miraiさん、こんにちは。
そういう経緯があったのですね!
でも、確かにシングルの時の条件環境と、アルバムの時のそれとは全くちがいますものね。毎回、アルバムの構成をおざなりにせず、繊細に創り上げるユーミンのスタイルからすれば当然のことなのでしょうね!

「時をかける少女」「時のカンツォーネ」は全く別の曲ですが、絶対にユーミンなら後者なのですよね。
正隆氏が「彼女は歌がヘタだから・・・」なんて仰っていたようですが、そういうことではなく、自分には何が似合うのか、何を歌ったらいいのか、ということがよくわかっていらっしゃる方で、他人に書く曲は「自分は歌わない曲」という棲み分けガキッチリできているところがもう「神」に近いと思います。

この人には、音楽という分野で出来ないことがあるのだろうか?何でもできちゃうんじゃないんだろうか?(笑)
by チハル (2010-07-04 15:53) 

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