影になって [partner]
最終電車の響き残して流れた
いちばんなつかしい遠いイメージのように
冷えだした手のひらで包んでる紙コップは
ドーナツ屋のうすいコーヒー
真夜中は全てが媚びることなく
それでいて優しい
「影になって」松任谷由実(1979年12月)(アルバム「悲しいほどお天気」)
作詞、作曲:松任谷由実
影がある、ということは、
光がある、ということで、
そして、それを映し出す実体がある、ということ。
例えば、透明人間に影はある?
私たちが目にみえるものは、
光の屈折の変化によって形になっているわけだから、
ここで存在している大気と物体の屈折率が同じであれば、
目に見えない、ということはありうるわけで、
光を反射しない透明人間には当然影がない。
でも、実体はある。
ついつい、目に見えるものだけを真実のように捉えてしまいがちだけど、
本当は「透明人間」のように、実体があやふやな場合もあって、
影はそこに見えなかったとしても、本当はあるのかもしれない。
状況が変われば、見えるのかもしれない。
それは、暗闇の中にいるときにも似てる。
「誰かの影になろう」と思うことは、
その光の差す方向が見えるということなんだと思う。
もしも、光に影が必要であるならば、
愛すべき物体の影になることも、悪くはない。
今まで、私は、ずっと、
明るい方へ、明るい方へ、と歩いてきたんだと思う。
取り立てて華々しい、というわけでもないけれど、
いろんな人が、影になってくれていたんだろう。
年齢を重ねるごとに、だんだん気付くことってある。
影もまた、存在。
2010-01-07 12:30
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ボクはたぶん影の方かもしれない(^_^;)
ちょっとカッコツケ過ぎかな?
by みやもっち (2010-01-09 07:09)
なんとなく触発されて、久しぶりにユーミンの曲を聞いてみましたが、この曲は私にとっては影が薄いです。聞くまで、どういう曲だったか思い出せませんでした。肝心の「影」という言葉が活きているのかどうか少し怪しいし。 しかし、鈴木茂のギターは素敵だった。
でも、そうですね、子どもができると、周りはすべて黒子にならざるをえないのは同意。しか~し、これとユーミンの曲とどういう関連があるのか、小一時間問いただしたいところではあります。
by MikS (2010-01-10 01:21)
みやもっちさん、こんにちは。
コメント&nice!ありがとうございます♪
影に徹するというのも、また難しいものですね(汗)。
みやもっちさんは、忍耐強い人なのかも。。。?(^ー^)
ただ、こうして人生を歩いていると、いろんな境遇にめぐり合うもの。
影になり、日向になり、フレキシブルに対応できる強さも欲しいです!
by チハル (2010-01-12 11:41)
MikSさん、こんにちは。
コメント&nice!ありがとうございます♪
おおー、「小一時間問いただしたいところ」とはまた厳しいっ!(笑)
ブログの曲のセレクトはその時の気分ですので、ものすごく記事にリンクしているわけではないのであります。。。ごめんなさい。
ただ、私はこの曲を含め、このアルバムが非常に好きです!
「流線型’80」や「SURF&SNOW」のような華やかさはないのかもしれませんが、ユーミン及び、正隆さんのワザが光る!、もう「やられちゃったなぁ」と思ってしまう一枚であります。
あくまでも私個人的な印象ですけど♪
家族を持つと、いかに自分がいままで我侭に生きてきたか、ということを思い知らされますね。
それでも、誰かの我侭のために生きる人生もまた自分の人生なのかな、と思います。
大好きな人が、光の中で輝いている姿は何物にも変えがたい幸せであります!
by チハル (2010-01-12 11:47)
最新の記事ではないものに、重ねてコメントするのも何だかな~と思いはしたものの、一言。
> 「小一時間問いただしたいところ」とはまた厳しいっ!(笑)
いえいえ、これは某巨大匿名掲示板でよく使われる言い回しを、ちょっと拝借しただけで特に意味はないのです。
>ただ、私はこの曲を含め、このアルバムが非常に好きです!
私もこのアルバムは好きですよ。2曲目が影が薄いな~と思っているだけで。
一つエピソードを紹介しましょう。 まだ20代の後半のころ、毎週土曜日の朝早くに神奈川県の辻堂(江ノ島のもっと西)に仕事に行かなければならなかったのですが、これが辛くて、辛くて。私は夜型人間なものですから、そもそも朝早くの仕事がダメ。決定的にダメ。当時、私は千葉の市川という所にいたので、辻堂までに所定の時間に間に合うには6時半には起きなければならないのですが、そんなことは無理。というわけで、毎週土曜日は、徹夜せざるをえなかった。そんなことが二年くらい続きましたが、お昼に仕事が終わって、だるい体を引きずって、辻堂の海岸をとぼとぼ藤沢の方に向かって、幸せそうなカップルや犬と散歩している満ち足りたご婦人などを尻目に歩いているときに、私の頭の中を決まって次の歌詞が鳴り響いていたのです。
「泣いてかけてゆけばそこは、きらめく海原・・・」。
by MikS (2010-01-14 02:39)
MikSさん、こんにちは。
全然大丈夫ですよ。ありがとうございます。
「さまよいの果て波は寄せる」は大好きなナンバー。
以前、記事のタイトルにもしています♪
本当にこのアルバムはいいですよね~。
ユーミンのアルバムの中でも、聴く機会が多い作品です♪
朝の湘南は行ったことがありませんが、なんか美しいイメージです。
江ノ島も、しばらく見てません。。。
by チハル (2010-01-15 17:39)