ヘッドライト・テールライト [partner]

足跡は 降る雨と
降る雨の中へ消えて
称えた歌は
英雄のために過ぎても
ヘッドライト・テールライト 旅はまだ終わらない



地上の星/ヘッドライト・テールライト

地上の星/ヘッドライト・テールライト

  • アーティスト: 中島みゆき,瀬尾一三
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2000/07/19
  • メディア: CD





何のために、懸命に働いているの?



今より裕福な暮らしをするため?
人より少し上の立場にいたいから?



「君がいないと駄目なんだよ」



そんな風に、期待されたり。



評価されたり。



誉められたり。



感謝されたり。



・・・・・(笑)




夫のヘッドハンティングの話、つづき。



それまで、夫は好きな仕事をしていて、評価もされていて、とても充実していた。
その時担当していたのは、とても「夢」があるプロジェクトだった。
次の時代の、その業界を担う、未来への架け橋となるような、
そう、まるで「プロジェクトX」を地でいくような!(笑)、
そんな仕事だった。



それでも。



熱烈なラブコールには心が揺らぐ。。。



自分を必要としている人が、向こう岸にいる、ならば。。。
渡ってみようか、とも、思う・・・かもしれない・・・?(笑)
人によるけど。。。



でも、なんだかんだいっても、
やっぱり、人って、どこかで、
期待されたいし、誉められたいし、感謝されたいし、役に立ちたいんじゃないか、って思う。
一生懸命働くのは、自分で自分を、「出来る」って評価したい部分もあるんじゃないかと、思う。



結局、夫は、誘われるまま、向こう岸に渡る。
これで、「プロジェクトX」に出ることは無くなった。



って、その前に、番組が終わってたけど。。。(古い・・・?(笑))



一方、私は、人間関係を築くのが苦手。
人のパーソナルスペースに入り込む事が出来ない。
それは子供の頃からそうで、誰とも深く付き合えないのだ。
だから、特別好かれることもないけれど、ひどく嫌われることもない。
嫌われない理由には、私には、人より特別に秀でた部分がないので、
疎まれることがないからじゃないか、とも思っている。
ラッキーだ。。。(本当にそうなの?)



それでも、引きこもりたい気持ちをぐっと抑えて、
なるべく太陽の下に出ようと思う。
他人からみる自分という人間が、どれだけのものなのか、
自分に見えない自分を見たいし、知りたい。



特別じゃなくていい。
「プロジェクトX」に出られなくてもいいし。(笑)
「君が必要だ」なんていうラブコールもいらないし、
くすぐったいような評価もいらない。



毎日は流れていってしまうし、自分で流れることも、流されることも、
どちらにしても、進むことには違いない。
好みの問題ではあるけれど、人それぞれ、いろんな進み方があると思うし、
大人になると、だんだん、人と違うことが苦にならなくなる。



人生イロイロ、ってことで。。。



夫のヘッドハンティングにより、引越しを余儀なくされ、
私は自分の仕事を手放さなくてはならなくなった。
そして、実家の両親とは気まずい関係になった。
その選択が果たして正しかったのかどうか、今でも考えるけれど、
人生に「if」はないし、正解も間違いもない。
どの道、何かを思うし、良いことも悪いことも、ある。



ただ、些か、やっかりなことが増える。



やっかいなことは、生きてる限り続くことだと思うし、
いろんな山があった方が人生はきっと面白い。
茨の道をあえて選んでしまうのは、私の宿命なんだと思う。
夫と結婚したこともまた、ね。



とりあえず、頑張る、ってことで。。。?

ラブストーリーは突然に [partner]

君のために翼になる
君を守り続ける
柔らかく君を包む
あの風になる



「ラブストーリーは突然に」小田和正



Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に

Oh!Yeah!/ラブ・ストーリーは突然に

  • アーティスト: 小田和正
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1991/02/06
  • メディア: CD






「柔らかく君を包む風」は、やっぱり春風がいいなぁ。。。
ふわふわと、それはそれは、暖かい。。。



それは去年の8月のことだった。



いつものように会社から帰ってきた夫は、
いつも通りの会話を交わした後に、さらっと言ったのだ。



「俺、ヘッドハンティングされた」



何の冗談かと思ったら、実際にそう言われたのだそうだ。



ある日突然、全く知らない人から、
「あなたのような人材を探していました。一度どこかでお会いできませんか?」
という趣旨のメールが入ったのだそうだ。



これをどう取るか?
世知辛い、不景気の世の中、「これは詐欺なのでは?」と思わないこともない話。



夫は、会社近くのファミリーレストランで、その男性と会ったのだそうだ。
彼は、こう名乗ったのだそうだ。



「○○というヘッドハンティングの会社の者です。」



私たち夫婦が世間知らずなのかもしれないが、世の中にそんな職業の人がいるというのは初めて知った。
今まで、そんな話を聞いたことすらなかったし。



その男性の話はこうだ。



「○○(←大手一部上場企業)」という会社であなたのような人材を探している。
ぜひ転職してその会社で働いてほしい。
その会社は、今勤めている会社よりも将来性があると思うし、いい話だと思う。



夫は突然の話に、「はあ」とか「へえ」とか頷くしかなかったそうだ。
その話を聞いた私も、また、同じように頷くしかなかった。



夫は、ある専門的な部分のエンジニアではあるが、
正直、それほど、特別な人とは思えないのだが。。。(夫、ごめんよ。。。)
夫レベルの人なら、日本中に数百人はいるであろう。



ヘッドハンティングの人は、うちに声をかけたのは果たして何人目だったのだろうか?
ま、優秀な人は優秀な場所で働いて、仕事が充実してる場合が多いから、そうそう誘われても転職する人も少ないのかもしれないが。。。



なぜ、ウチ・・・?




☆次回へ、続く・・・☆

赤いスイートピー [partner]


四月の雨に降られて
駅のベンチで二人
他に人影もなくて
不意に気まずくなる

何故 あなたが
時計をチラッとみるたび
泣きそうな気分になるの

I will follow you
翼の生えたブーツで
I will follow you
あなたと同じ青春
走ってゆきたいの

線路の脇のつぼみは
赤いスイートピー



「赤いスイートピー」松田聖子(1982.1)
作詞:松本隆、作曲:呉田軽穂、編曲:松任谷正隆






松本さんの、繊細な心理描写が抜群の歌詞。
ユーミンの、ドラマチックで希望に溢れた旋律。
正隆さんの、美しく華やかなアレンジ。
聖子ちゃんの、切なく伸びやかなキャンディーボイス。
そして、「春」。



全ての要素がベストマッチングな大ヒット曲。



とにかく、「素晴らしい~」の一言に尽きる!!



ユーミンが聖子ちゃんに書いた曲は数多くあれど、
一番最初に書いたのがこの曲。
「風立ちぬ」という独特の大滝ワールドにどっぷり浸かっていた聖子ちゃんを、
みごとにユーミンワールドへ誘うことに成功。



聖子ちゃんが歌うユーミンの曲はほとんどが正隆さんのアレンジであり、
正隆さんの「キラキラ」した音が、
大衆の大好きな「アイドル松田聖子」の世界かなぁ、と。
「ガラスの林檎」や「天国のキッス」を書いた細野晴臣さんも、
キラキラした透明感が独特の世界であるけれど、
ユーミンの書く曲の方が、「小悪魔的」(笑)。
晴臣さんの曲の聖子ちゃんは「女神様」みたい。
面白いなぁ。



面白い、といえば、
財津和夫さんが書く時、アレンジは大村雅郎さんがしてるけど、
ユーミンが書いた曲で、大村さんがアレンジしてる曲がある。
「時間の国のアリス」。
正隆さんのアレンジが光りそうなコンセプトの曲であるけれど、
大村さんの手にかかることによって、また違う雰囲気の曲になってる。



ちなみに、私個人的に大村さんのアレンジで好きな聖子ちゃんの曲は、
「ハートのイアリング」。
佐野元春さんの「SOMEDAY」に似てる。
これ、偶然じゃなくて必然らしい。






などと、「松田聖子談義」をしたいわけじゃなくて。。。





あなたについてゆきます。



「同じ青春」なんていう年でもないんだけど、
「ちょっぴり気が弱いけど素敵な」あなたの、
「翼の生えたブーツ」に、一緒に乗ってゆきます。



あなたのキラキラした夢を応援したいから。

JANUARY [partner]


JANUARY
年を重ねて その分もっと拙くていいから
JANUARY
きみはいちばんきみらしくいて そばで守るよ

世界中の幸せより
きみがぼくだけに笑いかけること

これはきっと言葉じゃなくて
しんしん しんしん 近づいて
何も言わずに 同じ時間を
ゆっくり刻むこと

ゆっくり刻むこと
ゆっくり刻むこと



「JANUARY」大江千里(1985.12)(アルバム「乳房」収録)
作詞、作曲:大江千里





冬本番の
冷たい空気は
新しい匂いがする。



でも、本音は、
早く春にならないかな、と思ったりもする。



なぜ、この季節を1月にしたのだろう?
誰か知ってる?
いつから1月は始まったのだろう?



新しい月は、
これから起こるかもしれない新しい出来事にワクワクすると同時に、
それまで積み上げてきたものを確認する、
そんな月なのかもしれない。



それは、行動的に外に出たくなる4月より、
じっと寒さを堪えて春を夢見る1月の方が、
向いているかもしれない。



同じ時間をゆっくり刻むことの幸せは、
当たり前すぎてなかなか気づかないけれど、
本当は、それが一番二人にとっての財産かもしれない。



それにしても、若干25歳で、時間をゆっくり刻むことの貴重さを知っている千ちゃんは素晴らしい。
ちなみに、このアルバムのこの曲の前の曲は「六甲ガール」。
このギャップもまたいいのだ。[手(チョキ)]






影になって [partner]


最終電車の響き残して流れた
いちばんなつかしい遠いイメージのように
冷えだした手のひらで包んでる紙コップは
ドーナツ屋のうすいコーヒー
真夜中は全てが媚びることなく
それでいて優しい


「影になって」松任谷由実(1979年12月)(アルバム「悲しいほどお天気」)
作詞、作曲:松任谷由実





hikari.jpg



影がある、ということは、
光がある、ということで、
そして、それを映し出す実体がある、ということ。



例えば、透明人間に影はある?



私たちが目にみえるものは、
光の屈折の変化によって形になっているわけだから、
ここで存在している大気と物体の屈折率が同じであれば、
目に見えない、ということはありうるわけで、
光を反射しない透明人間には当然影がない。
でも、実体はある。



ついつい、目に見えるものだけを真実のように捉えてしまいがちだけど、
本当は「透明人間」のように、実体があやふやな場合もあって、
影はそこに見えなかったとしても、本当はあるのかもしれない。
状況が変われば、見えるのかもしれない。
それは、暗闇の中にいるときにも似てる。



「誰かの影になろう」と思うことは、
その光の差す方向が見えるということなんだと思う。
もしも、光に影が必要であるならば、
愛すべき物体の影になることも、悪くはない。



今まで、私は、ずっと、
明るい方へ、明るい方へ、と歩いてきたんだと思う。
取り立てて華々しい、というわけでもないけれど、
いろんな人が、影になってくれていたんだろう。
年齢を重ねるごとに、だんだん気付くことってある。



影もまた、存在。

ダメージ [partner]

冷め切った表情して
ワルぶってみせてる
ストレートに本音を
言えないのはなんでなんだろう

ふりむいてもらいたいのに
追いかけない

イメージ壊されたくない
ダメージ受け止めたくない




「ダメージ」BARBEE BOYS(1985.11)
作詞、作曲:いまみちともたか





自分は「愚妻」だと思う。



「だから何?」という話であるけどね。
それを言葉にするのは簡単で、認めるのもどうってことない話なんだけど、
本当は、それを改めるために、いかに努力をしているか、ということが大事。



努力、してないんだな、これが。(苦笑)



悲しいけれど、夫婦はやっぱり所詮は他人なので。
お互いに思い通りにならないことも沢山あるわけで。
でも、嫌なところを目の当たりにしたり、ケンカをしたり、
素の部分でぶつかってゆくことができるのはとても貴重なことであって、
そういうことを何度も繰り返すからこそ、本質がわかってくるのかな、とも思う。
そういう人間関係、って大事だと思うから。



ストレートに本音。
言うべきだと私は思うよ。
それで、相手を傷つけたとしてもね。
治癒能力があれば、免疫ができて、強くなる、ってもんさ。



ん?
だから「努力が足りない」って話なのか?(爆)



難しいなぁ。(笑)



いろいろ、いろいろ、あるんだけど。
相手を困らせることも時には言わなくちゃいけないかもしれないんだけど、
それでも、それがパートナーってもんだから。



とりあえず。
我侭でごめん。




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