ニッポンのヒール [children]


世に万葉の花が咲くなり

世に万葉の花が咲くなり

  • アーティスト: 桑田佳祐,TOMMY SNYDER,小林武史,SOUTHERN ALL STARS
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 1998/05/21
  • メディア: CD





大阪の児童虐待死のニュースに憤っている。
聞けば聞くほど酷い話で、あまりにも残虐。
こんな母親、生きている資格はない。
室温40度以上のワンルームマンションに、
水ひとつなく閉じ込められ、
同じ苦しみを味わえばいい。
どれだけ反省しても、生きて苦しんで償うと言っても、
人間という生き物はとっても都合がよくて、
いずれ傷は治ってしまうし、記憶も薄れてしまうのだよ。
ただ、死刑という罰が絶対、と思っているわけではないのだけれど。
難しいね。



「こども手当て」の上乗せ分は今後も支払われないことが決まったらしい。
扶養控除がなくなることにより、
年収700万円以下の家庭は、
手当支給以前より高い税金を払うことになったそうだ。
結局、増税されただけという結果。
それでも子供のいない扶養家族を養う家庭は、
さらに大変なわけなのだから、
ありがたいと思え、という空気がアリアリと漂う。



この政策。
結局は、妻だって働けよ、という風に思えるわけで、
専業主婦なんて許さん、という感じにも思えてしまうわけで、
果たして、家族って何なの?
結婚って何なの?
だったら、パートナーとして同居して、お互い働いて、それぞれ税金はらって、
子供が生まれたら母親の扶養にいれて「母子加算」もらった方が得、って事なのですか?
総理、教えてくださいよ。



妻をしながら、母をしながら、働く素晴らしい人材は沢山いる。
それでも、そこには余裕があるか、といったら、
もちろん経済的には余裕はあるかもしれないが、
時間や、精神的には、余裕のない生活であることは間違いない。
子供というものは本当に手がかかるのだよ。
何が一番大変、って、
ダンナが嫌いになり、一緒に暮らせない、もうこんな生活は沢山だ、と思ったら、
「離婚届」一枚ですぐにそこから開放されて、知らん顔できるけれど、
母親には一度なってしまったら、「離縁届」一枚でサヨウナラ、というわけにはいかない。



そして。
ごく小さい頃から、
働く母の立場を理解して大人にならなければならない子供の世界は本当に健全なのか、と私は疑問に思う。
子供が子供でいる時間など、ほんの10年ちょっとしかないのに。
子供は非力で、大人の事情には逆らえない。
どんなに横暴な大人のワガママも、
ただ受け入れるしか、
生きてゆく術はない。



「ただいま」と帰ってきたときに待っている人がいるだけで、
どれだけ安心するものだろう。
そんなの当たり前の人には全く気づかないことなんだけど、
そういうことが一番大事だと思うのね。
仕事で疲れて帰ってきた夫が、「ただいま」と我が家のドアを開けたときに、
毎日大好きな妻の笑顔があれば、
「家族っていいな」って、ただ素直に思うでしょ?きっと。



最近、誰かの為に何かをすることが当たり前だということが、
激しく欠落しているように思える。
夫でも、子供でも、恋人でも、友達でも、親でも、隣人でも、同僚でも、クラスメートでも、
愛が足りないのかもしれない。
「親切にして損した」みたいなことを思う、つい打算でものを考えてしまう
2010年のニッポンの薄っぺらさはどうしたらいいんだろうね。

time will tell [children]

Time will tell 時間がたてばわかる
Cry 明日へのずるい近道はないよ
きっと きっと きっと



Automatic/time will tell

Automatic/time will tell

  • アーティスト: 宇多田ヒカル,西平彰,磯村淳,森俊之
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1998/12/09
  • メディア: CD





頻繁に起こる児童虐待のニュースに心を痛める。
名古屋の天白でのニュースは特にごく近所で、余計に辛い。



私もこれでもいちおう人の親。
だからとて、偉そうに何かを語れたりはしない。



子育ては苦行なんじゃないか。
正直、そんな風に思うこともないこともない。
明日には、自分が、新聞の紙面に載るんじゃないか?
それは、全くないとは、言いきれない部分も否めない。




子供は可愛い。
細胞が新しい、ということは、これほどにも美しいものか、と驚愕する。
この美しさは、どれだけ着飾ったお金持ちの大人も誰もかなわない。
なんとも素晴らしい生き物。



でも。
正直に言ってしまえば、
毎日の生活の中で、「可愛い」と思うのは、2割くらいかもしれない。
子供はペットではないし、綺麗なお洋服ではない。
自分の予想もしないようなことをするし、思い通りにばかりにはならない。
毎日が、ドキドキすること、ひやひやすること、うんざりすること、の繰り返し。



以前、ある人と話したことがある。
「お母さんになるかならないか。」



一度「おかあさん」になってしまったら、もうそれを辞めることはできないのだよ、と。
どれだけ育児が苦行でも、自分には合わないと思っても、
他にもっといい道が見つかったとしても、
お母さんという職業に「辞表」は存在しない。



ただ、だから、お母さんばかりが辛いのか、と言ったら、それは少し違うと思う。
駄目な人は何をやっても駄目なのだと思う。
生きていくと決めた限りは、続けていかなければならないのだ。
もしも私が7年前に「母になる」という選択をしなかったとしても、
やっぱり私は何かを我慢したり、辛いと思ったり、叱咤激励したり、そんな生活なのだと思う。
子供に鍛えられてる部分は大きいとは思うけれど、
結局、生きている限り、基本的な部分は何も変わらないのかもしれない、なんて思う。



明日へのずるい近道はないよ。



どんな人生でも、きっと同じ言葉が響くんじゃないかと思う。




受け入れて [children]


背もたれの助けを借りないで
大きな伸びをした
春が経つ





受け入れて

受け入れて

  • アーティスト: 一青窈,武部聡志
  • 出版社/メーカー: Colombia Music Entertainment =music=
  • 発売日: 2008/01/30
  • メディア: CD






新しいドラマが始まった。
日曜日に放送している、阿部寛さんが出ている「新参者」というドラマがなかなか面白い。



私も、ココでは「新参者」。



大丈夫かな?嫌われてないかな?外れてないかな?と、聊か統合失調症気味。
言葉遣いのイントネーション一つとっても、疎外感を感じることが多々あり。
気にしすぎなのはわかっているけれど、



怖い。



子供は、水のように、純粋で、灰汁がない。
新しい公園にいっても、見ず知らずの子供と自然に遊んでいる。
ウラヤマシイ。。。



とりあえず、なるようになるさ、と、気を楽に。。。



新しい家に面している道路は、桜並木。
八重桜が、美しく咲いていて、歩いていても実に気持ちがいい。
で、小学校1年生の娘は、入学式から毎日、その花の下を通って通学しているわけなのだが、
毎日、うちの郵便受けに桜の花を入れていってくれる、かわいい花運びがいる。



2004yaezakura.jpg



犯人は、同級生。
同じ町内に住む1年生の男の子。



セイヤくん。
君の将来が楽しみだよ♪

Love [children]



Love is real, real is love,
Love is feeling, feeling love,
Love is wanting to be loved.

Love is touch, touch is love,
Love is reaching, reaching love,
Love is asking to be loved.

Love is you, you and me,
Love is knowing we can be.

Love is free, free is love,
Love is living, living love,
Love is needing to be loved.



「Love」John Lennon





この曲は、とにかく素晴しいの一言に尽きる!
「愛」というものは深いね。
私がこの曲の中で、一番深いな、と感じるのは、



Love is wanting to be loved.

Love is needing to be loved.



この2行。
つまりは、「be loved」



愛してばかりでも、愛されてばかりでもダメなんだなぁ、と思う。
どれだけ自分でいろんな思考をぐちゃぐちゃと張り巡らせても、
結局は、誰かと係ることによって、そういうものは変わってしまうし、
時に、他人に自分を侵されたくない、と強く思いながらも、
それは無理な話なんだよなぁ、みたいな。



miraiさんのブログ「TRANSIT」の記事を読み、
激しく怒っていた、昨日。
「命 ~ 柳 美里の非道さと世間の冷たい壁」
http://transit2009tansit.blog.so-net.ne.jp/2010-02-01-2



「柳 美里」という人。
この人は一体どんな人なのかと、ネットで検索しまくり、
本人のブログから、文芸記事から、ニュースから、ゴシップ記事から、2ちゃんねるまで、
様々な記事を読ませていただいた。
で、同じ母親という立場から、物申したいことが、とにかくとにかく、沢山あったので、
この場所に、だだーーーーーっと、私の考えを書いたのであるが、



消した。



私の考えが変わったわけでも、彼女の考え方を認めたわけではない。
どうにも違和感を覚えるし、私には理解不可能な世界だ。



ただ、この出来事に関する、親子の絆について考えたときに浮かんだ曲は、
私にとってはこの曲だった。



彼女に留まらず、世界中の人に。



いろんな人や、いろんな物を、愛して欲しいし、
愛されたいと思って欲しい。



人それぞれ、いろいろな考え方があるであろうが、
私は、愛されていると感じることが出来る人は、
誰かをまた、愛せる人なのだと思う。
そして、愛した人が、また愛される人になる。



この循環は、最強だっ!



甘い、かな?(笑)

10years [children]

あの頃は 何もかも 大きく見えた
あの頃は 何にでも なれる気がした

遮断機越しの ぼやけた景色
気がつけば 母の背を追い越していた

あれから10年も
この先10年も



「10years」渡辺美里(1988.5)
作詞:渡辺美里、作曲:大江千里





Image26.jpg

なるべく、ゆっくり、大きくなって欲しい、なんて思うのは、
親のエゴなのかもしれない。



どれだけアタマで考えても、体が覚えなくちゃ上達しない。
何度も何度も転んで、
擦り傷を作って、
そうして、だんだん上手くなってゆく。
やがて、傷は消えて、痛みも忘れてしまうだろう。



私という人間は、個人であるけれど、でも、私だけのものではない。
どうやってここまで歩いてきたのか覚えていない。
自分で選んでここまできたのか、
それとも誰かに背中を押されてここまできたのか、
気付けば、こんなにも沢山の「欲しかったもの」を抱えている。



遠い昔。
幼い私を、育み、愛してくれた人たちに、沢山感謝をしたいと思う。
いつまでも、いつまでも、その暖かい場所にいたいけれど、
そこに甘えてばかりもいられない。
時には、不甲斐ない自分とキッチリ向き合って勝負することも必要で、
それは、理屈じゃなくて、
転びながら、痛い思いをしながら、
少しずつ、自分のパーツになってゆくものもあるのだろう、と思う。



今。
そして。
10年後の未来。



どちらも、自分らしくありたいから。






ZOO [children]

みてごらん よく似ているだろう 誰かさんと
ほらごらん 吠えてばかりいる 素直な君を


「ZOO」ECHOES(1989.3)
作詞、作曲:辻仁成






金曜日。
学級閉鎖中の長男くんと、動物園デート。


Image215.jpg

甘い、甘い、至福のひととき♥(笑)



動物園には、

フラ.jpg

失恋しても片足で踏ん張るフラミンゴや、


さる.jpg

遠慮してばかりのサルなんかもいたりする。




おしゃべりな九官鳥 挨拶しても返事はない
気が向いたときに 寂しいなんてつぶやいたりする
”しゃべりすぎた翌朝 落ち込むことの方が多い”
あいつの気持ち わかりすぎるくらいよくわかる





4歳の長男くんは、とにかくまあよく喋る。
表現したいこと、伝えたいことが、山のようにあって、
喋っても、喋っても、まだまだ足りない。
言葉がつきる事がないのだ。


誰でも、いつからか、言葉を選ぶようになる。
相手の顔色を伺いながら、喋る言葉を探すようになる。
そして、だんだん無口になって、
ひきつった愛想笑いが得意になる。


どれだけ愛想笑いが上手くなっても、
出口は必ず自分の方を向いている。
本当に大切な人には、何も偽る事なく、堂々と接しようと思う。


小さな不安や悩みが、頭の中をぐるぐると駆け回る。
どれだけため息をついても、決めるのは自分自身。


どちらに転んでも、後悔のないように。
ありのままをぶつけてみようと思う。

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